本正院






本正院
薬師山(湯本山)本正院は、修験宗(山伏)寺院です。
(修験宗とは、山野において霊験を得る為の法を修する宗派)
本尊は、薬師如来・不動明王・役行者神変大菩薩。 本尊修験は、今からおよそ千二百年前、役行者神変大菩薩がお開きになった宗派です。当院寛正5年(1464)創立開祖を薬師山別当宥明と称しました。
本寺では、毎年一月二十八日の初不動尊の日には、不動尊例祭が行われ人々の健康と家内安全を祈願し修験の心を今に伝えています。
長寿地蔵尊
この地域は、昔から豊富な温泉に恵まれ湯治場として親しまれています。湯治をしながら本寺をお参りしていただく事により、病むことなく大往生が出来ると言い伝えられていました。先代の住職もこの伝え通り、病気知らずで日々健康に過ごしておりましたが、ある日の朝、お努めを済ませその日の夕方には長寿を全うし、大往生を迎えました。このように長寿で、なおかつ健康で人の手を煩わせることなく寿命を全う出来るように祈念し、ぽっくり地蔵を建立いたしました。
不動明王
明王の明とは、真言(マントラ)を意味しており毎月真言の力を体現した仏様であります。
真言は「ノウマクサンマンダ バザラン ダンカン」と言い 最後の「カン」は、不動心の意味で 不動心不動堅固の行によって煩悩の深いものを大空三味(さとり)へと導いてくださる明王です。 また、地域では、「お不動さん」と親しまれ毎月28日はお不動さんの日として茶会などが行われています。
薬師如来
この尊は、別名「医王尊」と言います。
薬壺を持つことが多くこれは、応病施薬を表し応機説法で衆生(生きているものすべて)
の心身の病を治すことを示しています。応病与薬の法薬で苦を抜き楽を与えてくださる
抜苦与楽の仏様です。
薬師如来に無病息災をお願いするなら、ただ祈るだけでなく、まず自己の身体を省みて怒りや貧り、愚痴など 怒らない心の精神が必要です。
水子地蔵尊
この地蔵尊は不幸にも現世に生を受けることができなかった水子や、幼くしてこの世を去らなければならなかった嬰児を供養するため建立されました。
供養と同時に現在元気に過ごしている子供